誰かに触れてほしい。でもそれを「寂しいから」って認めたくない

誰かに触れてほしい。でもそれを「寂しいから」って認めたくない

お風呂上がりに、ふと自分の腕に触れた。それだけのことなのに、胸がぎゅっとした。

誰かの体温を最後に感じたのはいつだったっけ、と考えかけて、やめた。

こんなこと、誰にも言えない。でも「寂しいから」って認めることが、こんなに怖かったなんて。

目次

夜、自分の腕に触れた

お風呂から上がって、ドライヤーをかけながら、ふと自分の腕に触れた。

それだけのことなのに、胸がぎゅっとなった。

何秒か固まって、スイッチを切って、鏡から目をそらした。

自分以外の人間の体温を最後に感じたのはいつだったっけ、と思いかけて、やめた。考えたら泣きそうだったから。

最近、寝る前に耳元でささやくASMRを聴くようになった。「眠れないから」って最初は言い訳してたけど、正直に書くと、人の気配がないと眠れなくなったのだと思う。画面の向こうの知らない人の声。それだけで、少しだけ息が楽になる。

こんなことしてる25歳、って思う。誰にも言ってないから、誰にも思われない。

それが、なんかもう、情けない。

コスメじゃ、埋まらなかった

少し前に新しいリップを買った。あのときのことは前にも書いたけど、買った瞬間から薄々わかってた。

私が欲しいのは、モノじゃない。

肩に手を置いてもらうとか、背中をさすってもらうとか、ただ隣に誰かがいるとか。そういう「なんでもないこと」がずっとなくて、身体がカラカラに乾いている感じがする。

友達と会って、たくさん笑って、電車で帰る。改札を通った瞬間に、すーっと体温が下がっていくみたいな感覚。わかる人にはわかると思う。

楽しかったはずの時間のあとの、ひとりで歩く帰り道がよけいに寒い。

そういえば今日、コンビニのレジで店員さんに「ありがとうございました」って言ってもらって、少しほっとした自分に気づいた。バイトの子の、マニュアル通りの言葉に。なんなんだろう、これ。

「寂しいから」って認めたら、何かが終わる気がする

本当は、わかってる。

私は寂しいのだと思う。誰かに触れてほしい。抱きしめてほしい。

でもそれを認めることが、怖い。「寂しいから誰かに触れてほしい」って認めた瞬間に、自分がものすごくみじめな人間になる気がする。25歳で、仕事もして、家賃も自分で払って、それなりにちゃんと生きてるのに。

「そんなのプライドが許さない」って、頭のどこかで言ってる。

だから「別に寂しくないし」って顔をして、ひとりで寝て、ひとりで起きて、ひとりでご飯食べて、会社に行く。その繰り返しが、少しずつ、自分を削ってる。

恋愛とかそういう話じゃない

こういうことを書くと「彼氏つくれば?」って言われると思う。実際に言われたこともある。

でも違う。恋愛がしたいんじゃない。少なくとも今は。

恋愛って、相手のことも考えなきゃいけないし、好かれる努力もしなきゃいけないし、傷つくリスクだってある。今の私にそんな体力はない。仕事で精一杯で、家に帰ったら抜け殻になってる。そんな状態で、恋愛なんかできるわけない。

だけど身体は正直で、誰かの体温を求めてる。

頭では「贅沢だ」って思ってるのに、身体が「もう限界」って言ってる。このズレが、本当につらい。

眠れない夜に、検索した言葉

スマホをいじっていて、なんとなく「人肌恋しい」って打ち込んだ。

検索候補に「人肌恋しい 女 対処法」って出てきて、同じことを検索してる人がこんなにいるんだ、とちょっとだけ安心した。いくつか記事を読んだ。趣味を見つけよう。ペットを飼おう。友達と会おう。どれも試した。

そうじゃないんだよ、って思った。

そのとき、ある言葉が目に入った。

「女性用風俗」

意味がわからなかった。風俗って男性が行くところでしょ?女性用って、何?

気づいたら検索してた。指が勝手に動いた。

出てきたのは、誰かの体験記だった。私と同じくらいの年齢の女の人が、私と同じようなことを書いていた。寂しい。触れてほしい。でも恋愛は今はできない。そんな自分が情けない。

全部、同じだった。

スマホを伏せた。布団を頭までかぶって、天井のない暗闇を見た。

嫌悪感じゃなかった。じゃあ何だったのかっていうと、うまく言えない。希望、って言葉は大げさな気がするし、でも何もないわけでもなかった。

今夜の本音

「誰かに触れてほしい」って書くのに、8回目の更新まで引き伸ばした。

こんなシンプルな欲求を言葉にするのに、こんなに時間がかかるなんて思わなかった。でも書けた。少しだけ、息がしやすくなった気がする。

まだ何も決めてない。ただ、この気持ちには、まだ先があるような気がして、それがちょっと怖くて、でも気になってる。

行きたい。でも怖い。でもやっぱり、気になってる。

明日もまた月曜日。満員電車で、いつもの会社。「おはようございます」って笑って、コンビニのおにぎりを食べて、定時に上がって、ひとりの部屋に帰る。

その繰り返しが、そのうち何かを変えるのかどうか、私にはまだわからない。

次の日記:実家の母に「最近どうなの?」って聞かれるのが一番こわい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次