コース料金2万円。それだけだと思ってた。
でもホテル代は別。交通費も別。
女性用風俗を利用するまでに「地味に不安なこと」が止まらなくて、布団の中で電卓アプリを開いている。
待ち合わせ場所は?予約の流れは?
調べるほど、使う前提の自分に気づいてしまう夜の日記。
ホテル代は別。交通費も別。知るほど増えていく「別料金」
夜、布団の中でスマホを見ていた。
コースのこと、セラピストのこと、安全性のこと。
ここ数週間、調べるたびに一つずつ不安が消えていく感覚があった。でも今日、新しい不安が生まれた。
ホテル代って、別なの。
コース料金のページをもう一度スクロールしていたら、小さい文字で「ホテル代はお客様のご負担となります」と書いてあるのを見つけてしまった。
2万円だけじゃなかった。なんだかクーポン使おうとしたら送料別みたいな、あの感じ。
しょうもない例えだけど、そういう気持ち。
料金のことを調べたときも同じだった。金額を知った瞬間に、ふわふわしていた興味が急に地面に降りてくる。
今回はそれの第二波みたいなもので、「コース料金以外にいくらかかるの」という、地味だけど切実な疑問が出てきた。
ラブホテルの料金をまじめに調べる25歳
女性用風俗のホテルコースって、基本的にラブホテルを使うらしい。
自分で予約する場合もあるし、セラピストさんが手配してくれる場合もあるみたいだけど、どっちにしてもホテル代は自分持ち。
で、ラブホテルっていくらなの。
行ったことがないわけじゃない。大学のとき付き合ってた人と何回か入ったことはある。
でも料金なんて覚えてない。あのときは相手が全部出してくれて、私はぼんやり部屋のソファに座ってた。
改めて検索する。
「ラブホテル 料金 相場」
休憩で3,000円から6,000円くらい。
エリアやグレードによってかなり差がある。都心だと5,000円以上するところも多い。
つまりコース料金2万円にホテル代5,000円を足して、2万5千円。さらに交通費。
電卓アプリを開いてしまう自分がちょっと嫌になる。
こういう計算を真剣にやってる時点で、もう「ちょっと興味あるだけ」の段階じゃない。
わかってる。わかってるけど、お金のことは考えないと怖い。
「待ち合わせ場所」が意外とわからない
ホテル代のことを調べていたら、次は待ち合わせ場所のことが気になり始めた。
女風の流れとしては、まず待ち合わせをして、そこからホテルに移動するパターンが多いらしい。
デートコースならカフェとか駅前とか、普通の場所で会うみたいだけど、ホテルコースの場合はどこで待ち合わせるんだろう。
ホテルのロビー?
いや、ラブホにロビーはない。
駐車場?
車持ってない。
口コミを読むと、「最寄り駅で待ち合わせて一緒にホテルに向かいました」と書いてる人がいた。
駅の改札前とか、コンビニの前とか。初対面のセラピストさんと駅前で会って、二人でラブホテルに歩いていくということ。
想像しただけで足がすくむ。
知り合いに見られたらどうしよう、が最初に来る。
平日の昼間ならまだしも、仕事帰りの夕方とか、誰がいるかわからない。
推奨されているのは、お客さんが先にホテルに入って部屋番号を連絡するパターンもあるみたい。
ラブホテルの先入りっていうらしい。
それなら一人でホテルに入ればいいだけだから、まだ気が楽かもしれない。
でも一人でラブホテルに入るのも、それはそれで妙な勇気がいる。
予約の流れがつかめなくて不安になる
待ち合わせ場所のことを考えていたら、そもそも予約ってどうやるんだろうという疑問に戻った。
公式サイトを見ると、予約フォームから申し込むか、LINEで問い合わせるか、電話か。
電話は無理。
声に出して「女性用風俗の予約をしたいんですけど」なんて、口が裂けても言えない。
LINEか予約フォームかな。
予約するとき、何を聞かれるんだろう。
名前は本名じゃなきゃいけないのか。住所は。年齢確認ってあるのかな。
気になって「女風 予約 流れ」で検索した。
だいたいのお店は、希望日時、希望のセラピスト、コース、利用場所を伝える形みたいだ。
名前はニックネームでOKのところが多い。
それだけでちょっとほっとした。本名を登録するのは、クレジットカード明細に残るのと同じくらい怖い。
あ、支払い方法。
現金がいいのかな。カード使えるお店もあるみたいだけど、明細に「●●サービス」とか出たら終わりだ。
現金を下ろしておかなきゃ。
ATMで2万円を下ろす自分の姿を想像して、変な笑いが出た。
何に使うお金かなんて、ATMの画面は聞いてこない。それが救い。
キャンセル料のことが頭をよぎる
予約のことを調べているうちに、キャンセルポリシーの記載を見つけた。
前日キャンセルで50%、当日キャンセルで100%。
そりゃそうだ。セラピストさんだってスケジュールを空けてくれてるわけだし。でも、この情報を見た瞬間、胸がきゅっとなった。
予約したら、もう引き返せないということだ。
「やっぱり怖い」「直前で無理になるかも」が頭をよぎる。
当日、電車に乗ってるときに「やっぱやめたい」って思っても、キャンセルしたら2万円がそのまま消える。
行くしかない、と自分を追い込むことになる。それが怖い。
でも逆に、キャンセル料があるから覚悟が決まるという体験談も読んだ。
「お金も払っちゃったし」で踏ん切りがつく人もいるらしい。そういう考え方もあるのか。
私はたぶん、キャンセル料をもったいないと思うタイプだから、予約したら行く。行くしかなくなる。
それがいいことなのか悪いことなのか、今の私にはわからない。
調べれば調べるほど、近づいてる気がする
ここ数日で調べたこと。ホテル代の相場。待ち合わせの場所。予約の流れ。キャンセルポリシー。支払い方法。
全部、「利用する前提」の情報だ。
ただの興味で調べる人は、ここまで来ない。コース料金だけ見て「へえ」で終わるはずだ。
ホテル代が別かどうかなんて、使う気がなければ気にならない。
私はもう、使う気でいるんだと思う。
認めたくないけど、布団の中で電卓を叩いている自分が、もう答えを出している。
コース料金2万円、ホテル代5,000円、交通費が往復で1,000円くらい。
合計で2万6千円。手取り22万のうちの2万6千円。
髪を乾かすのを忘れていたことに気づいて、枕が少し湿っている。
起き上がるのが面倒で、そのまま天井を見た。
全部調べ終わったら、あとは予約するかどうかだけだ。
全部確認して、ようやく私は予約ボタンを押すことになる。そんな未来が、もうぼんやり見えている。
でも今日は寝る。明日も仕事だし。
スマホの画面を消して、枕元に伏せた。また明日、たぶん同じことを調べてるんだろうな。
わかってる。わかってるけど、今日はもう考えたくない。

